モバイルシステム技術検定2級を受けてみました
はじめに
これはBBSakura Networksアドベントカレンダー2022の4日目の記事です。 adventar.org
モバイルシステム技術検定2級という検定試験を受けてみましたので、その紹介や感想などを記しておこうと思います。
検定の紹介
ITや技術に関する資格や検定には様々なものがありますが、モバイルにも検定があることをご存じでしょうか。
こちらのMCPC(モバイルコンピューティング推進コンソーシアム)ではモバイルシステムとIoTに関する検定をそれぞれ実施しています。
モバイルシステム検定ではモバイルシステムを構成する要素全般の知識を問う問題が出題されます。 出題カテゴリですが、
- モバイルシステムの概要と移動体通信サービス
- ワイヤレス通信の原理とネットワーク機能
- モバイル端末基本機能と端末周辺技術
- モバイルインターネット技術の概要
- 情報セキュリティ管理
- 主要アプリケーションの種類とその概要
となっており、モバイルシステム全体を俯瞰する構成になっています。ITスキルとしては基本情報技術者試験取得相当、とありますが実際にはそれよりもう少し平易な内容になっていると感じました。
テキストについて
こちらの検定に対応した教科書がこちらになります。
私もテキストを購入し内容をざっと確認しましたが、進展が早く幅広い技術で構成されているモバイルの世界を上手くまとめている印象でした。 およそ2年おきに改訂されています。
無線アクセスネットワークでは
- 無線伝送の基礎
- 電波伝搬特性
- 無線アクセス方式 など
コアネットワークでは
- 3Gから5Gまでのコアネットワーク構成
- 加入者やモビリティの管理
- ローミング
- NFV/SDNの紹介 など
ネットワークでは
その他、モバイル端末やセキュリティ、IoT/M2Mなどの概要が解説されています。
MCPCとは
移動体通信事業者・モバイル端末ハードウェア/ソフトウェアメーカー等が中心となって1997年に設立した非営利目的の業界団体です。 モバイルコンピューティングの普及啓発や技術活動、人材育成などの活動を行なっています。
受験してみた感想
(12/4の検定受験後に感想を追記しました) なかなか検定試験の問題を作成するのは難しいですね。 ともあれ、これからモバイルのことを勉強しようという方にはお勧めな検定です。とっかかりとして良いと思いました。